いわみの食材が美味しい理由

島根県は東西に広がる中国山地を背に雄大な日本海を臨む立地にあります。
島根県の西部、石見地方には中国地方最大の大河「江の川」、日本一の清流に何度も選ばれた「高津川」など
大小の河川が多数あり、豊かな山の栄養分をこんこんと日本海へと運んでいます。

山と川と海のすべてが繋がる自然豊かな石見地方だからこそ、
多様な「おいしい素材」が山で、川で、海で育くまれるのです。

島根県は東西に広がる中国山地を背に雄大な日本海を臨む立地にあります。島根県の西部、石見地方には中国地方最大の大河「江の川」日本一の清流に何度も選ばれた「高津川」など大小の河川が多数あり、豊かな山の栄養分をこんこんと日本海へと運んでいます。山と川と海のすべてが繋がる自然豊かな石見地方だからこそ、多様な「おいしい素材」が山で、川で、海で育くまれるのです。

古代たたら製鉄と畜産の発展

古代よりたたら製鉄が盛んだった島根県は、山の開拓や輸送手段として多数の牛馬で牧畜が盛んでした。そのため日本国内における和牛の産地として発展し、江戸時代には全国に名を馳せるほどでした。輸送手段として牛が利用されなくなりましたが、近代の食としての肉需要から、今も和牛、豚、養鶏などの畜産が盛んに行われています。また、中国山地には猪などジビエも豊富に生息しています。

先人からの財産と自然の恩恵

たたら製鉄では、山を切り拓く必要があり、多くの人が必要になります。そのため、切り拓いた土地では農業が盛んに行われてきました。先人の開拓と試行錯誤の積み重ねによって多様な農産物が栽培されています。また、山側には石見高原があり、季節や日夜の寒暖差と豊富な水源のおかげで美味しい作物が育ちます。石見地方は平野が少ない地域のため、大量生産の作物より「付加価値の高い農産物」が栽培されています。

全国有数の日本海の幸

海の栄養素はどこからくるか。それは、山から川を経て海へと注がれます。中国山地の動植物の営みから生まれる栄養分が中国地方最大の江の川をはじめとする河川によって運ばれ、豊かな海を育みます。石見地方では、全国的に有名になったノドグロ、アジ、カレイ、アナゴ、アンコウ、フグなど多様な日本海の幸が島根県内最大の漁獲量を誇る浜田漁港をはじめとする地域の港で水揚げされます。鮮魚だけでなく干物や蒲鉾などの水産加工も盛んな地域です。

食の豊かさ=食文化の豊かさ

古代より食材が豊富で食の歴史が長い地域だからこそ食の加工技術や醸造文化が発展しています。また、豪雪地帯である中国山地では良質な水が豊富に湧くため、酒造りも盛んです。近年では、日本酒だけでなく、クラフトビールや焼酎なども製造されています。

伝統工芸品が息づく地域

石見地方は、万葉集の代表的な歌人柿本人麻呂が赴任した地域です。古代より和紙づくりが盛んで、また、良質な粘土がとれることから焼き物が発展しました。耐久性のある石州瓦(せきしゅう瓦)は日本の3大瓦の一つで、堅牢な石見焼(いわみやき)は、江戸時代より全国へと出荷されるほとでした。また、古代より豊かな山の幸のおかげで木材加工も盛んで、今もその技術が受け継がれています。

日本遺産に認定された神楽

古来より島根県西部の石見地域で根付いている大元神楽と石見神楽。自然の恵みを神様に感謝した地域の伝統芸能は時代の変化を受容しながら発展を続け、今も人の心を惹きつけています。2019年に神楽をテーマにしたストーリーが日本遺産に認定(STORY#079)されました。また、ストーリーを構成する大元神楽、石見神楽、それぞれに関する史跡、伝統芸能、伝統工芸品など52の文化財が認定されています。

石見の食材が集まる「地域商社」を目指して

島根県は田舎ですが、石見地方は更に田舎にあります。
素晴らしい食材と生産者、事業所があっても小規模であったり、商取引に慣れていないなどの様々課題があります。
「おいしいわみ」では、石見地方の食材を集め、情報発信、取引、出荷などワンストップサービスで行える拠点づくりを行っています。