鎌倉時代の伝統を現在に
遠く鎌倉時代に発祥したとされる「組子」。くぎや金具などを一切使わず、木だけで繊細な紋様を描きます。このどこまでもアナログな、日本の伝統技術がおよそ 800 年たった今も愛され続けるにはただ守られていただけではありません。
時代とともに、人とともに、しなやかに変化してきたからこそです。「伝統」とはただ古に形をとどめるためのものではなく
時代、人々、日々の暮らしの中で磨かれていくもの。そうした日々の重なりが、やがて伝統と呼ばれていくと、考えています。
日本の伝統技術「組子」を活かす
繊細な桟が幾重にも重なり合うことで、さまざまな紋様を描き出す日本の伝統技術「組子」。
吉原木工所では、伝統の組子技術を織り込んだ意匠建具をはじめ、現代の建築にもなじむオリジナル商品も開発しています。今では、国内外から様々なオーダーをいただいております。
伝統を守り、伝統を生かす。これからも私たちは、さまざまな分野に挑戦していきます。
国内外で数々の受賞
吉原木工所では農林水産大臣賞をはじめ、全国の建具フェア、世界のインテリア業界の見本市など、これまで数々の賞を受賞しています。職人の技術とデザインを多くの方々に評価していただいたことに、従業員一同心より感謝いたします。 喜びを糧にこれからも一層努力し、新たなものづくりへ挑戦していきたいと思います。
「今どき売れない」と言われた組子
農業をはじめた当初は有機農業を行っていました。しかし、作物を太らせるために畑に過剰に動物由来の有機肥料を投入することに疑問をいだき、動物由来の有機肥料から自家製の植物由来の有機肥料に切り替えました。新しい農法の研究と実践、失敗を繰り返しながら数年を経て県内でも有機栽培の実践者として名が知られるようになりました。しかし、有機肥料を使うことでしか向上が見えないという壁にぶつかりました。吉原木工所は昭和33年に先代の吉原重文が創業した木工所で、平成8年に法人化しました。創業以来、作りつけの木製家具や建具を中心に、お客様のご要望に合わせた製品を熟練の職人が一点一点提供してきました。後継者であった吉原敬司は日本の伝統木工技術である「組子」を県外で学び、平成15年に入社し、組子部門を立ち上げました。昔ながらの和室の需要が低下している最中だったため、「今どき組子なんて売れん」と周囲から言われる中でのスタートでした。
全国・世界から評価された伝統
孤独な取り組みは、平成25年に組子障子のグッドデザイン賞を受賞してから少しずつ認知されるようになり、やがて全国や世界の一流ブランド店からも注文をいただけるようになりました。また、担い手の少ない伝統業界ではありますが、現在は遠方から志願して入社する方がおられ、若手も含め担い手が集まる会社になりました。これからも伝統技術を活かし、ニッチで高付加価値を生み出す革新的な商品づくりを行います。
商品の購入方法
生産者に直接連絡する場合
生産者名称 | 有限会社吉原木工所 |
所在地 | 〒699-3303 島根県浜田市三隅町室谷912-1 |
連絡先 | TEL.0855-34-0227 |
WEB | https://yoshiharawoodworks.com |
備考 |
地域商社「舞乃市」に連絡する場合
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