「登り窯」にあよる一期一会
国から伝統的工芸品に指定される島根県石見地方の「石見焼(いわみやき)」。この石見焼を昔ながらの「登り窯」でつくる唯一の窯元が石州嶋田窯です。蒔きの火で焼く登り窯だからこそ、均一の商品ができるガス窯・電気窯とは違い、「同じものは二つともできない、一期一会の陶器」が焼きあがります。登り窯をつくることができる職人が高齢化でほぼいなくなり、稼働できる登り窯は全国でも希少な存在になっています。ここでしか出会えないあたなだけの石見焼を日々手づくりしています。
全国で重宝された石見焼「はんど」
良質な粘土がとれたことから窯業が盛んな島根県石見地方で石見焼がはじまったのは江戸時代の中頃からと言われています。
石見焼は1200度を超える高温で焼き上げることができるため、非常に丈夫という特長を持ちます。水道のない時代には、水の保存が必要で、水がめを使って保管していました。 丈夫な石見焼は大きな甕をつくることができたため、江戸時代に北前船によって全国へと出荷され「はんど」という名で親しまれ、長きわたり日本に暮らす人々の生活を支えてきました。
食卓の器として愛される焼き物へ
戦後に水道が普及してから水がめの需要は減少しました。丈夫な石見焼は、塩分、酸、アルカリによる腐食に強いことから漬物や梅干し、味噌等の貯蔵用甕として形を変えました。今では茶碗や平皿、カップをはじめ、食卓を彩る様々な器を生み出しています。大量生産品とは異なり、伝統技術と登り窯による一期一会の風合いを楽しめる焼き物は、多様な価値観を共有しやすくなった現在において再度注目されています。
伝統技術を未来へ
登り窯の火を絶やさないために2011年に三代目の現在の窯主である嶋田孝之が国内にわずかしかいない登り窯の職人に依頼し、現在の登り窯をつくりました。石見焼の伝統技術と登り窯を受け継ぎ、窯主の息子、孫も窯元で職人となり新たな石見焼をつくり続けています。
商品の購入方法
生産者に直接連絡する場合
生産者名称 | 石州嶋田窯 |
所在地 | 〒699-2841 島根県江津市後地町1315 |
連絡先 | TEL.0855-55-1337 |
WEB | https://www.all-iwami.com/gourmet/detail_1362.html |
備考 |
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