布でもない皮でもない第三の素材
和紙の元は紀元前2世紀頃の中国で発明され、日本には610年に高句麗の僧から伝わったとされます。そこから薄くて強い和紙の製造技術が発展し、日本独自の和紙が生み出されました。それから1400年、今も人々の生活、文化を支えています。
石州勝地半紙では、伝統の和紙だけでなく、ランプシェードや紙布、猫ハウス・ベッドなど布でもない皮でもない紙という第三の素材として様々な製品を生み出しています。
歴史ある桜江地域の和紙
島根県石見地方は石州和紙(せきしゅうわし)の産地として有名です。江津市桜江町は、中国地方最大の江の川のおかげで交通の要所として栄え、室町時代には「桜井の荘」という地名で相当量の紙が漉かれ、流通していたそうです。江戸時代には地域の「石州市山半紙」の質の優秀さから浜田藩の特別扱いの上納品とされました。また、明治・大正時代の石見製紙品評会では6400軒もの紙漉き職人の中で上位入賞者を常に輩出する一大生産地でした。
姿を消しつつある紙漉きを未来へ
農薬や肥料を使わない自然栽培の安全性とアク抜きがいらないほどの美味しさから都市部の高級スーパーのバイヤー、料亭の料理人や創作料理のシェフからも引き合いがあります。また、一般のお客様も毎年のごぼうの旬の時期(7月~11月)を楽しみに待っておられ、ごぼうが販売されると定期的にリピート購入をしていただいております。かつては全国各地で特色のある和紙が漉かれており、1900年初頭には生産業者は7万戸、従事者は20万人いたといわれています。今や紙漉き事業者は全国でたった200軒前後にまで減りました。 衰退していく事態の中、なぜ今、手間暇かけて大量生産もできない手漉き和紙を漉き続けるのか。一言でいうと、私たちは手漉き和紙は「素晴らしいもの」と強く思っているからです。和紙の持つ他にはない特性の観点から日常に取り入れてもらえる和紙製品を作り続けています。
勝地半紙の二つの個性
6代目の和紙職人、佐々木誠は愛知県立芸術大学にてデザインを学び、1995年より伯父に師事し、手漉き和紙の世界へ。妻である佐々木さとみは、和紙とは無縁の生活から結婚をきっかけに和紙のすばらしさに開眼しました。お互いに寝ても覚めても和紙の事で頭がいっぱい。デザイナーとしての感性と和紙を生活に取り入れる感性の2つの個性から新たな作品を生み出しています。
商品の購入方法
生産者に直接連絡する場合
生産者名称 | 石州勝地半紙 |
所在地 | 〒699-4431 島根県江津市桜江町長谷2696 風の国 風の工房 |
連絡先 | TEL.0855-92-8118 |
WEB | https://sekishu-kachijiwashi.com |
備考 |
地域商社「舞乃市」に連絡する場合
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